top of page

納骨堂と本堂、庫裡の併用の建物である、
15年前に施主の住職の自宅を建築させていただいとのが縁でとなり今回、事務所として初めての設計の仕事なった。
計画は以前からあったようだが、ちょうど私が独立をしたことを風の噂で聞かれて連絡を頂いた
当初納骨堂と本堂は大きな空間が求められたために鉄骨造で進められていた。
予定する建物は庫裡も含めて1000平米以内にすることとしており、鉄骨造では本堂と納骨堂以外の庫裡などの部屋などはどうしても柱位置に合わせた設計をしなくてはならず希望する住まい方や必要のないスペースが生れる。
しかし木造であれば本堂以外の部分は細かな要望に答えやすい。そこで2階本堂には木製のトラス構造を採用し、幅21メートルx奥行き11.5mx天井高さ3.7mの空間を木造でも可能とした。これによって本堂と納骨堂以外は木造のグリッドに合わせて要望に対応する計画が可能となった。
本堂のデザインは従来の彫刻などを施す寺社建築になるとコストが大幅に増加することから、伝統的な宮大工による重厚な彫刻に頼るのではなく、木が織りなす「グリッドと陰影」、そして「現代の光」によって寺院としての荘厳さを再構築することを考えた。
従来からある格子天井には伝統ある紋様をあしらい格式を保ちつつ、直線のスリット状ライン照明を埋め込むことで、現代的で伸びやかな遠近感を生み出しています。また、内陣の上部には木片を精緻に立体交差させた現代的な組み上げを配し、天蓋(てんがい)のような神聖さと軽やかな浮遊感を表現した。
装飾を足し算するのではなく、天井の幾何学的な構成美を際立たせることで、コストを抑えながらも、静寂と祈りにふさわしい凛とした現代の本堂空間を実現することを考えた




bottom of page